太陽と青空の下で

ご主人様の空を自由に羽搏くわたし(従者)─ご主人様への気持ちや従者としての日常を綴ります

ウルド


ちょっとしたきっかけがあって、この数日、過去を振り返ることになりました。

過去には囚われているつもりはありませんが、いいことよりも辛かった経験を思い起こすことのほうが多いのは、「囚われている」ということになるのかなぁ?


前の主との最期は、サブミッシブとして最悪なものでした。
まぁ、その人はドミナントではなかったので、まったく自覚なくやったことでしょうが。

それから暫くの間は、自分の何もかもを認められなくなり、信じられない自分の内に沈むことも開き直って浮かぶこともできず、ぼんやりと漂っていました。

そんな状態のときに、ご主人様と出会いました。
事細かにお話しした記憶はないのですが、ご主人様はそのとき、「わかってあげる」ようなことは仰らず、ただ静かにわたしを認めて下さいました。

前の主との別れは、わたしがこの世界に入って最も強烈な出来事だったのですが、そのことについては今は淡々と話せる(思い出せる)ようになりました。なんの感情もなく。


いい思い出よりも辛かった経験のほうが心に残りやすいのは何故?

過去は消せません。どんなに悔やまれるものであっても。
でも、いいことだけでなく、悪かったこともすべて、今の自分に繋がるものです。

ご主人様の足下で安堵に包まれて丸くなっている自分を幸せだと感じるほどに、これまでの一切の経験も無駄ではなかったと思えるのです。


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