太陽と青空の下で

ご主人様の空を自由に羽搏くわたし(従者)─ご主人様への気持ちや従者としての日常を綴ります


先日、『ループ』でも書きましたが、わたしが
「わたしなんかが」
と言うと、ご主人様は
「ひばりだからこそ」
と言って下さいます。


エム女としてこの世界に足を踏み入れてから、十数年の経歴を持ちます。

何人かのエス男性のもとを渡り歩きましたが、ぐるぐるして卑屈になるたび、必ずと云っていいほど
「どうしてお前はいつもそうなんだ」
と返ってきました。
こんなことを言うべきではないかもしれませんが、<カンケイセイ>という力だけで押さえつけられ、もやもやとしたものが自分のどこかに残っていた…そんな感じでした。

ご主人様は、卑屈になることを許さないのではなく、卑屈になる隙を与えて下さいません。


エムというよりサブミッシブ(被支配嗜好)のわたしにとって、エスというよりはドミナント(支配嗜好)であらせられるご主人様は、本当の意味でも<初めてのご主人様>です。

わたしは過去に様々な経歴を持ちますが、この、唯一無二なご主人様との関係により、過去の様々な経験は消え去りました。
ご主人様との関係が、わたしにとって<たったひとつの正解>である以上、比較も含め、他の関係を考えることは(わたしにとって)無意味ですから。

ただ、それまでのことで身についたスキル─変な意味のことではなく─慮る力というか状況判断力など、いい意味での経験値はそこそこある状態でご主人様の下に置いていただけたことだけは、過去の経験も無駄ではなかったと思えます。


押し込められていたのか自分で閉じこもっていたのかわからないくらい、長いこと暗い箱の中にいたわたしに、ご主人様は
「自由に飛びなさい」
と仰い、箱から解き放って下さいました。

わたしの持つ翼に、飛ぶ力を与えて下さるのはご主人様です。ご主人様だけです。
降り注ぐ日の光のように惜しげもなく与えて下さるから、わたしはずっと羽搏いていられるのです。


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