雲雀
雲雀を見ました。
空の高いところで、まるで溺れているかのように激しく翼をばたつかせて、楽しげにさえずっていました。
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ここ暫く、ご主人様もわたしも忙しく、あまりお話しできていません。
花粉症持ちのご主人様は特にお疲れも大きく…わたしのほうは、身体よりも気持ちが疲れ気味で、日々浮き沈みがあります。
ご主人様には何も申し上げませんが、察して下さるのか、時折、無理をなさってわたしに時間を割いて下さるようにも見えます。
素直に感謝すればいいだけの話なのですが、そんなご主人様を見て、自分の不甲斐なさを嫌悪してしまったり…悪循環。。
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今にも雨の降りそうな曇天の空を舞う雲雀を見ていて、思い出しました。
─ご主人様がわたし達の世界を<空>というイメージで表されるなら、わたしはその空で自由に羽搏く雲雀でありたい。
他のどの鳥よりも高いところで、空の主たるお日様に楽しげに喋りかけている雲雀に─
そう考えて、ここでの名前を
「ひばり」
としたのでした。
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そんなことを考えていたら、ますますご主人様が恋しくなりましたが…
もうすぐお逢いできます。
”