最初は、
「お仕えしたい」
と思った。
「それだけでいい」
と思った。
でも、絶えず、求める以上のものを注いで下さるから、少しずつ欲張りになっていっている。
先日ご調教いただいたところなのに、もう
「お逢いしたい」
なんて考えてしまう。
でも、
「そんなこと…」
と、言えずに飲み込んでいたら、ご主人様のほうから
「逢いたいね」
と。
…ほら、また、求める以上のものを与えて下さった。
ご主人様は、口癖のように
「嬉しい」「幸せ」
と言って下さる。
だからわたしは、雲ひとつない広い青空を、どこまでも高く飛んでいられるのだ。