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「生き方」と言えば─
この世界での過去を振り返ってみると、人には決して褒められないような生き方をしてきました。
単純に人の温もりが欲しかったわけではないですし、誰でもいいというわけではなかったので、ありがちな「間違い」には陥りませんでしたが。
いつも余裕なくギスギスしていて、「刹那的」ともいえる無茶や無謀を繰り返して。
相手に利用されているだけなのに、縋って、更に利用されて。
…気がつけば、薄汚れて傷だらけになっていました。
ご主人様と初めてお逢いしたときのことは、今でも鮮明に覚えています。
待ち合わせ場所に、不安と緊張による情けない顔で立っていて…そこに来られたご主人様はわたしに気がつくと、既に知り合いのような迷いのない笑顔を向けて下さったのでした。
この世界は酷いところです。
油断していると何かに呑まれそうになったり、気がついたときには既に誰かに利用されていたり。
とても怖いところ。
この世界に身を投じて、勿論、いいことがなかったとは言いませんが、惨めで情けない思いをしたことのほうが多かったです。
でも、勘違いはしません。
傷も汚れも、誰かのせいではなく、そこに至る道を選択したわたし自身の責任です。
過去は変えられませんが…
それも現在に、現在のご主人様との時間に繋がっていることです。
そう考えると、今までに辿った間違いも、ほんの少し、赦されるような気持ちになるのです。
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明日はご主人様とお逢いします。
たまらなくご主人様の笑顔が見たいです。