太陽と青空の下で

ご主人様の空を自由に羽搏くわたし(従者)─ご主人様への気持ちや従者としての日常を綴ります

支配/被支配


前に、ご主人様に対して
「ちゃんと相手を支配しておきなよ」
と言った人がいて。
それをきっかけに
「支配とは?」
なんてことを時々考えます。


わたしは過去の経歴として、数人の<ゴシュジンサマ>の間を渡り歩いてきました。
その数人から示された<支配>はそれぞれに違うものです。
犬を飼うような支配もあれば、事細かに管理する人もいました。
でも、それをどう思うかと訊かれたら
「別にどうも?」
と答えます。
どう支配するかなんて、戦略ゲームじゃあるまいし、人それぞれに繋がり方があるものだと思いますから。

ただ。
前の主と離れたときには、自分のこの<被支配願望>も
「都合のいい女でありたいと願う、汚らわしいもの」
としか思えなくなっていました。


そんなわたしを拾って下さったご主人様は
「自由に羽搏いていなさい」
と言って下さいました。

何らかのルールを作ったり、何か命令してそれに従わせるやり方ではなく、わたし自らの自由意思で傅くことをお求めになります。
ご調教のとき以外、
「─しなさい」
とすら仰いません。
日々のご挨拶から何かのご報告、ご主人様とわたしにとって良いと思われる行動等々、わたしは完全に自由な状態で、自分の意思と判断で動いています。

それでも、ご主人様はわたしを放置しているわけではありません。

LINEでの日々のやりとりは、この一年数ヶ月ずっと変わらないくらい交わして下さっています。
お忙しいときにはスタンプだけでも送って下さり、折を見てお声を掛けて下さいます。
電話に至っては、時間の合わない日以外はほぼ毎日のように…そしてその後には必ず
「電話ありがとう」「今日も話せて嬉しかった」
とLINEを送って下さいます。

そして、そのやりとりの間
「今日は体調悪いんじゃないか?」
「なんか今日はやけに元気だな」
等々、わたしの様子を確認して下さっているようです。


また、
「自由にしていなさい」
とは言っていただいていますが、わたしについての責任は、ご主人様が負って下さっています。

わたしが誰かに礼を失したことをすればご主人様が悪く言われる..というのは当たり前のこととして心構えをしていますが。
そういうことのみならず、例えば、わたしがご主人様に対して気の抜けたような態度を繰り返せば、ご主人様はわたしよりもご自身を責められると思います。


ご主人様は完璧な方ではありません。
ですが、ただまっすぐ、人の悪口は決して仰らず堅実に誠実に生きてこられたそのお人柄を尊敬し、その足下に置いていただきたいと願い、今ここにいます。

そんなご主人様の、真っ直ぐにわたしに向けられるその無邪気な笑顔のために何だってできる…
そう思えるのは、「支配していただいている」からではないのでしょうか?


主に「従え」と言われて従うのは至極当然のことであり、「従え」と言うだけなら誰にでもできることなんですが。
…ね?



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