眠るあなたの足もとで
わたしには、冷めた..というより妙に悲観的な部分があって。
誰かの傍らにあって、その幸せの最中にも
「この人とはあと何回、こんな風に過ごせるだろう」
なんて考えることが常でした。
もう「癖」と云ってもいいくらい。
いつ
「お前とはもう今日が最後な」
と言われても仕方のない立場..というのも頭のどこかにあったからかもしれません。
とは言っても、相手のことを信じていないからではなく、自分にそれほど価値があるとは思えなかったからです。
そんなことをお話ししたことはありませんが、ご主人様はわたしに
「ずっとずっとそばに居なさい」
と言って下さいます。
ご主人様はわたしより半周り以上も歳下で素敵な方で。
そんな引け目もあるのに、不思議と、ご主人様のそのお言葉は素直に受け止められて…ご主人様の足下でふんぞり返っています(違
ただ、見上げたとき、常にご主人様がいて下さっている今のこのポジションを、当たり前だとは思いません。
危機感とまでいかなくても、
「今の自分はご主人様に相応しいか」
といつも自分に質すような緊張感は必須。
でも…
甘いものが塩で引き立つように、ご主人様とわたしの間には曇りを感じさせない大きな安心感が確かにあるのです。