太陽と青空の下で

ご主人様の空を自由に羽搏くわたし(従者)─ご主人様への気持ちや従者としての日常を綴ります

距離


ご主人様にはとても可愛がっていただいています。

二人の間のちょっとしたことやわたしの言動に対して、その都度
「嬉しい」「幸せ」「満たされる」
と言って下さいます。
まるで、子どもの頃に読んだ物語の女の子が<幸せ探し>をするように、日々何かしらの「嬉しい」を見つけて下さいます。
「もうすぐお前に逢えるから嬉しい」
なんて言葉をご主人様から言っていただけるなんて、従者としてどれほど幸せか。。

それだけでも、それ以上を求めるべくもなく幸せなのに、ご主人様は常にわたしをお側に置いて下さいます。
逢瀬の前日に
「明日は雨だそうです」
とわたしがぶつぶつこぼせば、
「だったら、ひとつの傘にぴったり引っ付いて入れるな」
と愉しげに仰ったり。
「いつか」のお出掛けのプランや、わたしの行きつけの店にも「一緒に行く」と言って下さいます。
この世界のお友だちを紹介して下さいます。


この世界に入ってから今まで、誰かの従者として─誰かの<恥部>として生きてきました。
だから、ご主人様のそんなご様子に、最初は戸惑いました。「いいの?」って。

でも、知り合った当初からオープンでいらっしゃったご主人様を思い出し、やっと素直に「幸せ」だと思えるようになりました。

今までの関係を否定するのではなく…
過去のそれらも、そして、現在のご主人様との関係も、間違いなくそれぞれが主従のかたちです。
少なくとも、自分の在り方は変わっていません。

ただ。少し離れたところではなく、背中を見失わないようについていった後ろでもなく…
隣に寄り添って歩いて下さるご主人様のご様子を見落とすことなく、その体温まで、いつも新鮮に温かく幸せに感じていたいと思うのです。


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